皆さん、こんにちは。「クリニックに、おもてなしを。」を理念に掲げるクリニカルコンシェルジュ協会の代表理事を務めます、根本和馬と申します。
「先月から入社された●●さん(新人)、この1ヶ月どうでした?」
コンサルティングにおけるスタッフ様との個人面談においてこのように先輩スタッフにお尋ねすることがあります。
その際、「根本さん、聞いて下さいよ~。この前、●●さんに指摘したら泣いちゃって・・・」と、新人スタッフに対してのお悩みを仰る先輩スタッフは決して少なくありません。
これまで多くの院長先生、先輩スタッフとお話してきて確信していることのひとつは、
「指摘や注意を受けて、その場で泣く(新人)スタッフは確実に評価が下がる」
ということです。
あまりに理不尽なことや、心が折れそうな言い方をされて怒られたならともかく、指摘や注意をする側も、言いたくて言っているのではなく、
「言いづらいけど、これをスルーすると、この新人のためにならないし、何より患者さんにご迷惑が掛かる」
という思いから、指摘や注意をしているのです。
もちろん褒められたり、感謝されている訳ではありませんので、表情が暗くなったり、険しくなるのは無理もありませんが、そこで泣いてしまうと、前述した先輩スタッフのように、
「うわー、●●さん泣いちゃったよ。こっちも良かれと思って指摘したのに・・・。もう言いづらくなったし、今後は言わないでおこう」
と、思わせることになり、その後、本来受けられた筈のアドバイスを受けられなく可能性が高まります。
今この文章を読まれているのが、ご入社1年未満の新人スタッフでしたら、これを読まれて
「その場で泣くのは決して良くないんだな。よし、泣きそうな時は、仕事時間外にひっそりと泣こう」と思って頂きたい(このように冷静に考えられる位なら、そもそも泣かないかも知れませんが 笑)ですし、先輩スタッフでしたら、今回書いたこの内容を遠回しにでも、他のスタッフ様にお伝えされることが大切です。
こういうことを院長先生に代わって言うことも、クリニカルコンシェルジュの大切な役目のひとつなのです。